序章:突発性旅行症候群【寒立馬に会いに行こう!】【貧乏2人旅】【立志篇】
人間30年ちょっと生きていると、やる前から結果が何となく分かっちゃう。
そんな能力に目覚めるときがある。
今朝がそうだった。
天気予報はあいにくの空模様ってのが奴等(気象庁)の見解。
けど、俺的には朝一で洗っちゃえば乾くはず。
そんな予感がびんびんだったので洗濯してみることにした。
結果はあまり言いたくない。
答えよりもプロセスが大事な時も人生ではたくさんあるのだから。
洗濯した際に2号の下着のワイヤーが取れてしまった。
洗濯ネットにいれていたが、どうやらネットを閉め忘れていたようだ。
このワイヤーだが、俺の知識では確か密室(特に飛行機)での殺人に利用可能だったはず。
人の物を壊してしまった時、どうでもいい事を思い出す癖がある。
とりあえず2号に謝ってみた。
『今度の旅行に畳んで持っていけるから、もう片方も抜いちゃおっか!』
良かった、怒っていない。
・・・・・・ん?
旅行?
あれ、そんな話していたけど。
まだ細かくは決めていなかったような。
てか、どこに行くんだったっけ?
『馬のところへ夏に行こうって。』
あーーーーそうだった動物大好き2号の言っていたあれだ。
思い出したぜ俺も。
寒立馬だ!
で、いつ行こうか?
『実は良い切符が発売されるらしいので、早速買いに行く?』
流石2号。
このフットワークの軽さにはいつも感心するぜ。
北海道東日本パス
早速買えた。(2人で¥21,600也。けっこー高けーな。)
2号さん、これ買ったは良いのですが何の切符何でしょうか。
『これは、指定した7日間を北海道まで自由に使える夢の切符(鈍行のみ)』
ほーほー(1日¥1,500くらいか、それなら安いかも。)
で、いつ行くの?
『日曜日』
すぐですね。何日乗るの?
『7日間』
なるほど(ぶっ込んで来ますね相変わらず。)
行きましょう。で、予算は?
『どうしようかな。』
オッケー、2人でちょこちょこ貯めていた旅行貯金を遂に解禁。
¥60,000(2人で)
宿泊費、食費引っくるめて7日で1人30,000か。
使える物やサービスを駆使すれば、やれない事はない気がしてきた。
とりあえず荷造りしないと!(高速で)