TReC

ロジャーと言えばミレット。海賊王ではない。

Oculum Dei / Dreams of Desire and Torment(2019)

 

トラックリスト

1 Pandemic (intro)

2 Involuntary Pandemic

3 Ghost in the Corridors

4 Kingdom of Hell

5 Dreams of Desire and Torment

6 A Cold Winters Plight

7 Blinded by Gods

8 A Mist of Heaven Inside of Hell

 

アメリカの3人組デスメタルバンドのたぶん1st。久々のデスメタルなんでワクワク。

牧師っぽいおっさんの天国の見つけかたなのか何なのかよく分からないけど怪しい演説がイントロ。というか多分このアルバムのコンセプトに近い感じんだろうと思う。1:20の演説を割ってドラマカウントが入りT2へ。

高速バスドラ全開のミドルテンポなブルタルなモッシュパートもあるデスメタル。ボーカルはシャウトやグロールって感じで頑張っている。が、とにかくツーバスがベチベチベチベチベチベチうるせーーーw

アルペッチオなイントロでミッド〜スローテンポの中ボーカルが頑張ってシャウトしたりしているとブラストパートが始まった。単調な曲調なのにちょっと整合性にかけるというかとっ散らかった感じの曲。

ミサ真っ最中って感じの讃美歌とベルが鳴っている暗黒なSE。SEも長ければ曲も長いぜ八分もありやがる。ベースがね、とにかく存在感薄くて非常に困るがその分ギターがとにかく色々がんばる。たまにおもしろフレーズなT4。

タイトル曲のT5はなんと一番俺は印象が無いという非常事態宣言発令でヤバい。

意外にもシンフォニックなギターフレーズ満載のT6はちょっと汗臭い感じ。アルバムで一番ギターソロがヘビメタ感がある。

続いてはブラックメタル感が結構出ていて俺は聴きやすかった。ギターがもっとハードコアっぽくなれば最高なんだけどそんなことは無理でしょう。申し訳程度に鍵盤の音色が聴こえてきたと思ったら突如として川のせせらぎが。こーゆー展開がニクい。こーゆー無駄に意味不明な展開は好き。

で、ようやく終わりを迎えたラストですが、まさかまさかのここに来てピアノに女性コーラスなど導入してきた。コーラスというか完全に女性ボーカル。月明かりの下でピアノとハープで中世ロマンチックな曲で進む。こういう感じなのかと聴き進めていくとサビのハモりで不穏なデス声が聴こえてきたと思ったら、フェアリーテイルオブニューヨークよろしくって感じで、分かってましたよ俺は。どうせこうなるんだろ?知ってたよ!って感じで順番入れ替えるようにデスメタルパートに突入。一通り終わるとまた、アコースティックになり最後は男女ペアでデスメタルパートで大暴れ。

音質が良い分結構演奏にアラがあったような感じ。それはそれで全然良いんだけど詰め込み過ぎ。これに限る。

足し算どころか二乗三乗とやり過ぎちゃったようでそんなに、美味しくないメタル闇鍋って感じだった。

メタルと名が付くもの全てが好きな方はチェックしてみてください。