5日目:三沢~尻矢崎【寒立馬に会いに行こう!】【16町目】
木曜日
6:00起床
遂にこの日がやってきた。
随分前に2号が絶対に行きたい場所があると言っていた場所。
尻矢崎灯台に。今日行くのだ。
新幹線で東京から半日で青森に着いて観光。
1泊して翌朝に駅前でレンタカー借りて18時に戻ってきて、19時発の東京行きの新幹線に乗れば1泊2日で終わる旅だ。
目的地まで最短で行き目的を果たして帰る。
理にかなっている。余計な苦労やトラブルに見舞われる事無くシンプルで楽しい。
ここまで来るのに4日かかった。
再認識したが我々は回り道をしながら楽しむスタイルが合っている。
だって、そっちのほうが後々思い出したとき楽しいもんね!
朝ごはんをたくさん食べる。
もしかしたら12時間くらい立派なご飯にはお目にかかれないかもしれないから。
ご飯を食べたら最低限の荷物で宿を出る。
まずは三沢空港近くまで歩く。そこでレンタカーを予約したからだ。
警察署の通りをまっすぐ7分くらい歩く。警察署を左に見てだ。
今日も快晴。まじ最高。
とにかくまっすぐ歩く。
スーパーとゲーセンが一緒になった施設が右に見えてくる。
もう少し歩くと右にローソンがある2股の交差点に差し掛かった。
ローソンとホカ弁を挟んだ方の道を更にまっすぐ歩く。
そのうち国道を挟んで4軒の美容室が並ぶエリアが出てくる。
なんでこの場所に4軒もあるのか理解不能だけど、きっとここが三沢のお洒落エルサレム。
更に歩くと左側にサポーター付きのコインランドリーがある。
どうやら洗濯を手伝ってくれる人がいるようだ。
す、すごい。
そうこうしてると三沢空港前の交差点に差し掛かる。
交差点を左折して坂を下ると右手側にニッポンレンタカーがある。
9時の開店と同時に受付を済ませ配車された車のキズを一緒に確認。
あと三沢の地図とパンフをプレゼントしてもらい終了。
いよいよ我々の冒険の旅も佳境に入ってまいりました!って感じで乗車するとすっげー寒い。
クソ暑いから気を利かせてくれたのか18℃の風マックス。
ありがとう!けどここまでで無くても大丈夫!
1号と2号は颯爽と真っ青なフィットに乗って空港前から出発した。
目的地まではナビで確認すると約100キロ。
都内で言えば東京から下田くらい。
とりあえず2時間もしないで到着する予定だけど運転は久しぶり。
近所のローソンに寄ってチョコとスムージーとモンスターを買った。
あとモーニングを立ち読みして木曜日だと再認識。
ここまで写真が無いのはあれだ。
2人ともテンション高くて終止話していたから。
撮るの忘れていたんだ。
シューマッハ1号はここから天才的なドライビングテクニックで尻矢崎まで行くのだ!
とか何とか行ってたら5分後に車を停める事になる。
とんでも無いもの見つけたからだ。
車を停めて来た道を戻る。
海沿いの気持ちい道を。
あった、ここだ。
ガンダムカット。
頼むと一体どんな髪型にされるんだ。
もちろんパイロットの誰かだよな。
モビルスーツじゃないよな。
で、奥を覗いてみるとあった。
やっぱ見間違いじゃないのね。
正直俺は詳しくない。
小学生の頃Vガンダムがやっていた。
それくらいだ。
そんな俺でもあれが何か分かった。もちろん2号も名前くらいは知っていた。
で、でけーーーーー!
とりあえずクオリティが半端無い!
お台場の奴よりこっちのがインパクトある。
だって突然国道沿いに現れるんだから。
どうやら床屋の主人が作っているらしい。
材料費がかかるのでドーネションの箱があったので100円入れておいた。
床屋も閉まっていたので今も作られているのかは謎だけど楽しかったぜガンダムカット!
さ、再出発と行きますか。
何も無い道。
ナビの案内も『13キロ先右方向です 。』とかどう考えても直進以外ありえない事言ってくる。
ニッポンレンタカーには大体の車種にミュージックラインという端子が付いていて、
お手元の携帯プレーヤーを繋ぐ事が出来る。
最初は音楽が途切れ途切れになったりでストレスたまったが15分もすると快調になった。
止まったり進んだりの繰り返しだと接触悪かったのかなー?
とりあえず最初はWARPED TOUR2017のコンピを聴いた。
多分来年は パンクスプリングではなくWARPED TOUR JAPANになるからである。
今年のパンクスプリングは良かったなーバッドレリジョンまた来日しないかなー。
とはいえ、このコンピすぐに飽きた。
飽きたというか何かドライブにしっくりこなかった。
しきり直してノーエフとマッドシンを聴きつつ後80キロ。
残り60キロらへんから2号の様子がおかしくなった。
『もうそろそろかな?』
あと半分かなー!
しばらくすると
『もうつくころ?』
テンションが上がりまくっている2号にデジカメを渡し適当にそこらへんの写真を撮ってもらった。
運転すること2時間弱。
尻矢崎灯台のゲートが見えてきた。
大興奮の2号。
無料パーキングに車を停めてトイレに行き準備万端。
何も無い。
いや、そこかしこに馬のフンが落ちている。
結構な数がいそうだ!楽しみになりつつも看板にはマダニ注意の看板が。
なるほど、一応気をつけておくか。気合で。
遠くに見える灯台。
歩くこと3分。
遂に、遂に彼らに会うことができた。
日曜の朝早くから出て木曜日のお昼。
のんびり来た甲斐があるってもんよ!
か、かわいい。
そしてたくさんいる!!!!
何にも無いこの場所で結局3時間近くいた。
我々には最高の場所だった。
冬の寒立馬も気になるけど、夏でよかった。
細かい事は別の記事にして書くことにしてみよう。
※その後、記事を書きました。
名残惜しいが旅に別れは付き物。
涙をぬぐいながら三沢に戻ろう2号。
帰りは1時間30分で付いた。
地元の人達と同じ感じで走ったらこれだ。
中には軽自動車でぶっ飛ばしまくるババアもいて地域性を感じた。
レンタカーを返す前にスタンドで満タンにした。
10リットル。
???
まじ?
今の車ってこんなに燃費いいの!?
リッター10キロくらいで計算していたので、予想外に出費を抑えることができた。
じりじりの太陽のした中心街に戻る。
途中のローソンでビールを買う。
今日初のビールは寒立馬にあった多幸感からかメッチャ美味いぜクラシックラガー!
お互いにやたらと日焼けしていることに気づく。
日焼け止め塗ったにもかかわらず、あの環境じゃ仕方ないねと話しながら歩く。
20分歩きホテルに戻りシャワーを浴びて、もう一杯。
うまーーーい!
さて空腹もそろそろ限界だし、何か食おうぜ2号よ!って事で外に。
ちょっと気になっていた店があったんで速攻で入店。
からあげの人生。
なんか名前からして渋い。渋すぎるぜ。
中に入ると実家にあるようなテーブルに椅子が4脚。
奥のテレビ側の椅子に現場上がりの兄さん2人が向かい合って話をしている。
瓶ビールは空き、お皿も空いている。
ご苦労様です、なんか遊んでばっかですんません。
入り口付近にお土産待ちの男性1人。
奥からお母さんが袋を渡して男は帰る。
お母さんは我々を発見して食べてく?と聞いてくる。
はい、と答えて椅子に通される。
うちは、から揚げしかないからとお母さん。
メニューは
から揚げ 700円
ウーロン茶 150円
コーラ 150円
ビール 450円
これだけのようだ。
『から揚げ1つとビール。グラス2つでください。』
はいはーいとお母さん奥に消えていく。
すると、程なくしてお客さん。
注文した●●です!
どうやらお土産が多いようだ。
たしかに家で一杯やるには良さそうだ。
『あー忘れてた!』
お母さんが冷蔵庫からフルーツの盛り合わせを出しこちらに来た。
まさか、我々が旅行者と分かりおもてなし的な感じ?
いや、そこまでされちゃ逆に居辛いよ!お母さん !
と思ったら横の兄さん達が買ってきたものを冷やしてあげていたらしい。
2,3個つまんだら兄さん達お勘定。
『腹いっぱいで食えないから、お母さん食べてよ!』
もしや、このフルーツはお母さんの為に買ったのではないだろうか!
何となくピーンと来ましたよ俺は。
なんだこの人生劇場。
アウトレイジも真っ青な登場人物全員善人。
そんな中でも電話が鳴り止まない。
お土産のお客さんもこの間に更に3人も来た。
10分くらいしてお母さんが落ち着きビールが来た。
程なくしてから揚げが来た。
でかい。
そしてヤバイ。
文字通りのから揚げだ。
衣などはなくダイレクトに揚げてある。
卓上のピンクの塩をちょこっと掛けて一口。
うまーーーーーーー!
これはヤバい。
鳥の旨みが凝縮されている。
ビールとの相性最高。
昨日のみなと食堂もやばかったけど味とインパクトで言えばこっち。
ちっちゃな骨なんかは噛み砕けるくらいに火が通っていてバリバリいける。
疲れた後の一杯とこのから揚げってシチュエーションもあるけど、この旅で1番の美味しさじゃないかな。
うちらは少しずつをたくさんが性分なので、ここでおかわりはせずにお勘定。
1150円の安さにも感動して店を出る。
辺りは暗くなってきていて、何処と無く寂しい。
仕事上がりの米兵がチラホラ見えてきた。
昼間はあんなに暑かったのに少し涼しくなってきた。
裏路地には風が吹く。
スナック横丁みたいなの通ったりしていると、これから出勤のお姉さん。
昼の静かさと違い町に少し活気が出てきた。
どうせなら商店街まで行ってみようと思い足早に大通りに戻る
大通りに出てすぐに商店街とは全く関係ない店に入る。
だって気になったんだもん。
全品290円。
ビールもかな?
とりあえずメニューを見てみるとビンゴ。
生頼んで豚タンをもらう。
お、おいしい。
牛ハツの刺身も頼む。
ごま油が絡んできてめっちゃ美味しい。
ビールも美味しい。
おねえさん、このハツのステーキもちょうだい!
これもうまい!!
けど、ここも長居はしないよ。
一寸一杯が信条なもんでね。
サクッと飲んで店をでる。
まだ8時なのに夜が暗い。
都心の夜中みたいな暗さに街頭だけが光っている。
車はたまに通るけど人が全然歩いていない。
この旅は早寝早起きのサイクルになっている。
明日も早い。電車を1本逃すと半日予定がずれる。というか何も出来なくなる。
もう少しフラフラして帰りますかと2号と夜のデート。
途中神々しい光を放つ酒屋。
米兵らしき2人組みが酒を買う。
驚いたのが品揃え。
都内でココまで揃えているお店のが少ないレベル。
当ブログでやってる図鑑用に書き溜めているストック記事にもないビールがあったりした!
ブライトンペールエールは380円(都内は500円~が相場)とか値段もイカれていた。
ストーンやROUGEのビールは都内と同じか気持ち高めだが総合的にみてもメッチャレベル高い酒屋さんを見つけた!
5000円以上じゃないとクレカが使えないのは残念だった。
吸い込まれそうな路地を抜けてホテルに戻る。
【本日の酒】
缶ビール
瓶ビール
生ビール
ビール猛打賞
【本日のごはん】
朝 バイキング
昼 お菓子多数
夜 人生のからあげ、ブタミンB
【本日のお宿】
連泊なので下記参照
【本日の出費】
宿屋 4600円/2人(じゃらんポイント1500P使用)
レンタカー 5832円
ガソリン 1340円
ブタミンB 1566円
人生 1150円
コンビニ 485円
ビール 612円
合計:15585円
残金:13135円
暑さの隙間にCHOUXCREAM CHOUXCRI(シュクリムシュクリ)
昨日今日とジメジメするものの、都内は気温が落ち着いて過ごしやすい。
はずだった。
誰がどうみても健康そのもの。
けど不思議なもんだね、体調を少し崩しそうになってしまった。
あの栄養はいったい何処へ消えたってんだ!
2号と2人で考え込みながら家を出る。
電車に乗りながらも答えは見えず。
2号は好物の鰻の栄養分を体中に漲らせて消えていった。
俺はというと、あっという間に失われてしまった栄養分達に呆気に取られ泣きながら新宿を歩いていた。
やることやって少し時間が出来て、なんとなくシーホークスが聴きたくって探しに行ってみた。
大塚家具の向かいの飲み屋とかカレー屋?の3階にあるユニオンのクラブミュージック館。
色々と俺は基本的に持ってるんだけど余分なものは持たないって運命だからさ。
やっぱりね、置いて無かったよ。
つまり今の俺には既に持ってる音源で充分。事足りてるって事だ。
そうは言っても折角来てみたんだし、ちょっと兄さん見てってよ!って感じで色々と新譜が置いてある。
とりあえず手に取るコンピューマ。
脳裏に過ぎるは呆れ顔の2号。
サッと棚に戻して店を後にした。
今日は週に一度の禁酒デー。
何かお土産でも買って行こうかなと思いフラフラ。
イヤホンからはトラップドアンダーアイス。
1人のときはうるさいのを。2人のときも2号が機嫌良きゃ聴くか。
それじゃ、まぁ機嫌良くなってもらいたいわけよ俺も。旦那だし。
じゃーシュークリームだねって、ぴーんと閃いちゃったわけ。
ビアードパパがまだ小田急の近くにあれば良かったなーとか思いつつ、西口のあそこらへんに。
そしたら見慣れない看板。けれど間違いなくシュークリーム。
買っちゃうよね。
2号も食ったこと無いらしく喜びで小躍り。
良かった。
初めてだったんで定番カスタード(右)8月まで限定のワラビ餅と黒須きなこ(左)
すっげー美味い。
カスタードはコレでもかってくらいにポフポフに敷き詰められていて美味しい。
ちょっとチーズクリームを思わせる洒落た酸味があって初めての味。
これはかなり美味しいシュークリームだ!
ワラビ餅の方は、ちゃんと餅が入っていて餅の上にクリームが敷き詰められている。
餅にあわせているのかクリームの食感がカスタードとは違ってふわっふわなクリーム。
餅との相性もよくこっちも美味しい!
秋になったら違う味でも出るのかなー?
このクオリティならモンブランとかあったら嬉しいぜ俺は。もしくは干し柿。
一個残念だったのは、今回お酒と一緒に楽しまなかったこと。
ワラビ餅は微発砲のにごりとかもいけそうな感じ。
いいお店をみつけたぜ。
4日目:盛岡~陸奥湊~三沢【寒立馬に会いに行こう!】【14・15町目】
火曜日
5:30起床
今朝も移動が長い。
この北海道東日本パスは鈍行しか乗ることが出来ないので、
ちんたら進んでいく旅をメリットと感じるかどうかで価値が変わってくる。
要は7日間きっちり使いきれる人だと非常に魅力的な切符なのだ。
まずは身支度。
7:00になってレストランへ向かう。
今朝もばかすか飯を食う。
レストランの窓から見える通勤途中のサラリーマン。
雨が降りそうな空模様だからか少し足早に見える。
我々もちんたらしていられない。
ご飯もしっかり食べてごちそうさま。あと、盛岡に別れを告げなければ。
確かに雨が降りそうな感じだ。
これから行く八戸、三沢は晴れているのだあろうか。
ここぞとばかりに天気に祈りをささげる。
今日はJRではなくIGR(いわて銀河鉄道線)で八戸まで行き、途中の二戸から青い森鉄道というものにかわる。
ちなみにこの路線でも北海道東日本パスは利用できる。(青春18きっぷでは制約がある区間だし気にせず乗車できるのはこの切符の良いところ!)
駅に着くとJRとはIGRの改札はちょぴっと離れている。
といっても3分くらいのところなので直ぐに着く。
3分で着くんだけど朝8時からお土産屋はオープンしていて、
地酒や地ビールの魅力的な誘惑に寄り道ばかりしてしまう。
実際買っちゃうしね。
ようやくIGRの改札を見つけたーー!
懐かしの有人改札を通る。
明らかに旅行者である我々に駅員さんが親切マックスで助言をくれる。
『青森行きは0番線ですよ。』
ありがとう駅員さん!迷わず行くよ!目の前だけどね!
てか0番線?
初めてみたぜ!0番線!
なんか普段とは違う場所に連れてってくれるんじゃないかって勝手にテンション上がる。(実際は旅行者はもちろん、通勤通学で使われている感じでした。)
0番線ってのは、どうやら1番線よりも手前に路線を増設した際につけるらしい。
なるほど。また1つ賢くなった。盛岡で。
0番線ホームに到着すると線路上に風鈴が。
仙台に行く途中にも何箇所かあったけど、これ良いね。
風が吹くたびに風鈴が鳴り響いて本当に涼しく感じる。
10分位したらお目当ての電車が到着。
青くてかわいい。マスコットはモーリーとかいうらしい。
無人駅では乗車券を先頭車両で渡すシステム。
そろそろ見慣れてきたぜ。
こっから2時間電車乗りっぱなし。
ボックスシートは無く普通のシートでのんびり進む。
途中駅構内に串焼き屋があったり結構な山奥だったり面白い駅を通り過ぎていく。
八戸に着く前はほとんどの駅が同じような構造で永遠と同じ道を走り続けてるのかと錯覚した。
11:20
八戸到着
当初はここから乗り換えて三沢に直行すれば30分くらいで着く。
着くんだけど、行かない。
寄ってみたいお店があるから。
八戸線に乗り換える。
2両編成のかわいい電車。
この八戸線という路線、利用者が年々減ってきているらしい。
今から向かう予定の陸奥湊駅は1日に140人程度しか乗り降りしないとか。
人が少ないからこそなのか、この八戸線おもしろい試みがたくさんあった。
まず土日祝になると車両がリゾートうみねことかいう洒落たのに(冷暖房完備)進化するらしい。
あとは予約をするとTOHOKU EMOTION(音量注意)などと言うレストランつきの特別車両にまで進化するらしい!
すごいぜ八戸線!!
我々ですか?
窓全開で扇風機の下、誰も乗ってこない真夏に缶ビール飲みながら出発を待つ。
これはこれで幸せ。
陸奥湊駅は20分くらいで着いた。
電車の待ち時間は40分近くあった。
きっとここら辺で生活するには車が快適だろう。
20分間で調べてみると陸奥湊は朝市が有名らしい。
つまり半ドン向かえるこれからは静かなはず。
てか人がいるのだろうか。
駅を一緒に降りたのは我々とまだ小さな赤ちゃんをつれた親子とババアの6人。
イサバのカッチャが出迎えてくれた。
何だろう、ゆるキャラ?なのか。
それにしては優しく微笑むその姿に神仏の類のオーラを纏ってすらいる神々しさ。
カッチャは母さんだよな多分。
イサバってなんだ?鯖の種類?
手に持ってんのイカだよね多分。
困惑しつつもカッチャにしばしの別れを告げて目的地に向かう。
(※イサバ=漁場らしいです)
盛岡での祈りが通じたのか超快晴!
あと人っ子一人いない!なぜだ!
歩くこと3分。
目的地に到着すると満員御礼。
さっきまでの静けさが嘘のように店の外までに列がある。
みなと食堂。
めっちゃ美味いらしく。いつかの丼グランプリらしい。
せっかく青森に来たんだから新鮮な海の幸でも頂かないと。
店内はカウンター(詰めれば10名)とテーブル(6人がけくらい)が埋まっていて、店内に6人の待ち客がいた。
お昼休みのサラリーマンもいれば我々のような旅行者が入り混じり、お姉さん4人と大将みたいな人(すぐに奥に消えた)が怒涛の働きぶりでお客さんを回していた。
待っている間にいろんな味を楽しんでみたいので2号と相談してオーダーするものも決めた。
15分位して着席。
とりあえずビール頼んで1号が平目漬丼(これが名物らしい)2号は中落ち丼を頼んだ。
中落ちはラス1だったらしくオーダー後に完売の張り紙が。
丼をシェアするなんて美しくない食べ方だし色々思うところもあるだろうが、どうせなら2人で別々のものを分け合いたい。
期待にそわそわしながら、ビールで乾杯!
なんてしてると程なく到着。
これが噂の平目。結構たくさんのっていて美味しそう。
う、美しい!!
付け合せは山芋の細切りに青海苔がかかっているものと味噌汁。
誤解を恐れず結論から言うと中落ちのが美味い。
両方ともメチャクチャ美味いのだ。
平目漬け丼もチャンピオンになったのも頷ける美味しさ。
漬けダレが平目の甘さを見事に際立たせていて生卵とわさびで脇を固める。
完璧に美味しい。めっちゃ美味いーーーーー!
ただ、中落ち丼の戦闘力がそれ以上にイカれていた。
久しぶりに口いっぱいにマグロを詰め込めることが出来る幸せ。
とにかく最高だったとだけ書いておきたい。
もう少し値段をあげると更にすごい量のマグロが乗っている丼があるのも知っている。
知っているけど量と質を考えるとコレが最強に思えた。
冷房も効いていた(ような気がする)しビールも飲んでるのにちょっぴり汗かきながら完食!
あーおいしかった!
お店を出るとまだ列が並んでいた。
ほーんと天気がいい!電車はあと1時間来ない。
当然ながら朝市は終わっていてほとんどシャッターが閉まっていた。
何件かは開いていて魚とか売っているお母さんやおとうさんがいた。
はっ!これがイサバのカッチャなのかも知れない。
川を渡ると国道だ。
色々写真撮ったり2号と遊びながら進むと全く進まない。
・・・・・・男山。
男山?
男山って日本酒の!?
全く知らなかったが 男山には複数あるらしく、こちらの八戸酒造で作られている『陸奥男山』は数ある男山の中でも最初に商標登録されたものらしい。
時間がないので今回はパスしたが、酒造見学もやっているらしい。
行きたかった。
ここは完全にリサーチ不足(いつも)まぁ仕方ないし電車も来るし 。
無人駅かと思いきや、人当たりのいい駅員さんにあいさつして電車を待つ。
みなと食堂で食事をしていた兄さん達がホームにいた。
車社会(多分)のこの近辺で電車を使ってまでビールと丼を楽しもうとしている人達がいる。
一回は行ってみる事を此処を読んでいる人達に伝えたい。
八戸に行くが、三沢方面の電車は30分以上来ない。
良い機会なので改札を出てふらふらしてみる事に。
改札口では数百万個売れたらしいチーズケーキの移動販売。
駅を出るとロータリーになっていて見渡す限り何もない。
シティーセンターまでは少し距離があるようだ。
することが無くなったのでビール買って駅に戻る。
改札前にスタンプを見つけた。青い森鉄道もあるのに緑色のイカした奴。
残りページが僅かになったモレスキンにそっくりなダイソーのノートに3つ全部押してみる。
きれいに押せたので2人ともご満悦。
ふと顔をあげるとスタンプ用のシートがあったけど後の祭り。
電車が着たので乗る。
当たり前だけど。
空港に行きたいのか結構中国人が多い。
三沢経由で東北の旅行だったのかな。
電車はボックスシートがあるのでピクニック気分でビールを飲みながら30分。
すぐに三沢駅に着いた。
駅の地図で中心街の位置を確認。
大体2キロってところかな。
当然歩く。
三沢も暑くて毎日キツイ。
駅を背中にして右方向に進む。
程なくしてやたら安いスタンドが目に飛び込んでくる。キグナスかよ。
100m程歩き、右折して踏み切りを越える。
すぐに小さな川と橋があった。水が驚くほど綺麗で多分飲める。
地図的にはこっからまっすぐで町なんだけど。
目の前には結構長そうに見える坂道。
OK行こうか。2号とビールを飲みながら歩く。
気温のせいかビールのせいか汗がひっきりなしに出てくる。
5分くらい上るとマックスバリューがあった。
大きめな交差点があって下校の小学生と一緒になる。
交差点を越えれば商店街がでてきた。
商店街だったと言っても良いくらいにシャッターが閉まっている。
平日の16時だけどこれはヤバイ。
もちろん開いているお店もあるんだけど人がいない。
我々だけだ。
もう少し進むとアーケードはなくなり開けた道の脇に酒屋や雑貨とCDを扱ってるお店や美容院、刺青屋。オープニングセールしているファミリーマート。
若者と米兵向けっぽいお店が並び始めた。
多分今はこっち側が動いて町が生きていた。
更に5分ほど歩いて町のど真ん中のちょっと北らへんでホテルを見つけた。
チェックインをしてシャワー浴びてまた一杯飲む。
ちょっとお腹減ってきたので今日はスーパーにでも行こうという事に。
旅だからこそ地元のスーパーによりたい。
ホテルを出ようとすると現場系の人達がチェックインしていた。
歩くこと3分くらいかな。
初めて聞く名前のスーパー。
なんか面白い物あるといいんだけど。
店の中はヤバイ位の寒さ。都内だと肉のハナマサクラス。
麦とホップの東北限定とか色々気取ってない限定品があると、とてもうれしい。
わらさがあった。出世魚でもうちょっと育つと鰤になる。多分。
大サイズだからうまいは半端ないと思った。
柔よく剛を制す的な日本人のお得意な量より質とは真逆。
戸愚呂弟スタイルを貫くマルハンカウボーイは良いスーパーだった。
夕暮れ時になってきた。
昼ごはんがまだ消化し切れていなくお腹もさほど減っていない。
けどお酒は飲みたいぽんこつ1号2号。
今夜は乾き物とマルハンカウボーイの蛸のから揚げとシーフードヌードルにチキンカレーの缶詰いれて食べよう!
せっかく持ってきたんだから。
【本日の酒】
瓶ビール
缶ビール(地物3缶)
麦とホップ東北
【本日のごはん】
朝 バイキング
昼 みなと食堂(平目漬丼・まぐろ中落ホタテ丼)
夜 自炊
【本日のお宿】
今回のような安さに焦点当てた旅では宿にサービスは求めない。
部屋も小さくてかまわない。
お湯のシャワーが出て、とりあえずの冷蔵庫とベッドがあれば文句もない。
いつも、その面持ちで行くのでがっかりする事は何もない。
はっきり言ってここは当たりだった。
くじ運がいいのは1号の持って生まれた能力なのだ。
三沢駅から歩くと20分。
駅から中心部までバスは多分出ています。
フロントで当たり前のように車のナンバーの記入項目に印がついていて驚いたけど、仕事で利用される方も多く大抵の人は車で来られるようだ。
今回泊まったのはアネックス館という別館。
パッとみ大人しめなラブホテル。もしくは90年代のライオンズマンション。
近隣にコンビにが2件(サンクスとオープンしたてのファミマ)あり。
飲食街、スナック横丁、バーにパブ。何でもあるので何も困らない。
部屋は非オートロックなので必ず施錠してね!
冷蔵庫は正直冷えない。冷えないけれど製氷機の無料サービスがあるのでウイスキー飲むのには最高の設備。
コインランドリー(洗剤つき200円)と乾燥機(30分100円)がある。
未使用だったけど盛岡と同じものだったので、もしかしたら温度低めで乾くには2回転必要かも。
特筆すべきは朝ごはん。パンが絶品。
クロワッサンとデニッシュしか食べてないけど、どっちもバターの香りに表面サクッと中はもちっと食感で味も濃厚!
ホテル朝食バイキングの時だけ、なぜかパン好きの2号(特にクロワッサンにうるさい)は、なんでこんなにおいしいのか最後まで頭を悩ませていたようだったけど。
とにかくおいしかった!
使いやすく立地も我々には完璧だったのでとても重宝した。
コスパ良いのでオススメです。
【本日の出費】
宿屋 4600円/2人(じゃらんポイント1500P使用)
みなと食堂 2800円
コンビニ 486円
マルハンカウボーイ 685円
合計 8571円
残金 28720円